日本政府観光局(JNTO)発表によると、2017年7月の訪日外客数は前年同月比 16.8%増の268万2千人、2016年7月の229万6千人を38万人以上上回り、単月として過去最高となりました。
- 2017 年 7 月の訪日外客数は、前年同月比 16.8%増の 268 万 2 千人。2016 年 7 月の 229万 6 千人を 38 万人以上上回り、単月として過去最高となった。
- 多くの市場で夏期休暇シーズンを迎え、旅行需要が高まる中、航空路線の新規就航や増便、訪日クルーズの就航が訪日者数増加の追い風となった。さらに、この時期の需要獲得に向けて進めてきた訪日旅行プロモーションも訪日意欲を後押しした。
- 市場別では、東アジア 4 市場(韓国、中国、台湾、香港)が単月として過去最高を記録。11 市場(シンガポール、フィリピン、ベトナム、インド、豪州、米国、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン)が 7 月として過去最高となった。祝日の変動や減少などを受けて、東南アジアを中心に需要が伸び悩んだ市場もあったが、ピークシーズンを迎えた東アジア 4 市場が全体を大きく牽引したことも影響し、訪日外客数全体としては堅調に推移した。
- 昨今の世界情勢や旅行先の多様化などを背景に、訪日旅行市場を取り巻く環境は日々変化している。今後も市場動向を綿密に分析しながら、訪日旅行プロモーションを進めていく。
引用:JNTO(日本政府観光局) 訪日外客統計の集計・発表資料
https://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/data_info_listing/pdf/170816_momthly.pdf
予約の窓では、以前に『インバウンド(訪日外国人旅行客)向けビジネスで予約システムを活用する』でインバウンド(訪日外国人旅行客)向けにフードガイドツアーを提供するOishii Tokyo様の事例をもとに、観光ビジネスにおける予約システムの活用方法をご紹介しましたが、好調な訪日外客数の推移に比例して、導入相談件数も引き続き増加しています。
今回は、飛騨で『クールな田舎をプロデュースする』をコンセプトに、コンサルティング業務、観光ビジネスを営む株式会社美ら地球(ちゅらぼし)様の『SATOYAMA EXPERIENCE』を新たな事例として、インバウンド(訪日外国人旅行客)向けビジネスと、そこで活躍する予約システムの活用ノウハウをご紹介します。
目次
美ら地球(ちゅらぼし)様が運営する『SATOYAMA EXPERIENCE』とは
SATOYAMA EXPERIENCEは、日本が誇る里山文化と世界を繋ぎ、フィールドでのアクティビティを体験するためのwebサイトとして、里山に受け継がれてきた文化や歴史を体験できる多くのプログラムを取り揃えています。
引用:https://satoyama-experience.com/
- HIDA SATOYAMA CYCLING
- WALKING TOURS
- WINTER TOURS
- LONG STAY
- CUSTOM TOURS
- TANEKURA INN
日本の田舎を目指す旅人のためのポータルとして、飛騨の「里山」の暮らしに触れることのできる様々なアクティビティとオーダーメイドツアーを国内外の観光客向けに提供しています。
私たちの強みは「旅人視点でサービスを提供できること」。スタッフ全員が飛騨への移住者かつ海外経験があり、お客様の知的欲求を満たす「ここでしかできない里山の暮らしを垣間見る経験」を創ります。観光スポットではなく、地元の方々には「なんでもない」日常こそが旅人にとっては興味津々なのです。
引用:http://www.chura-boshi.com/service/b2c/
ガイドツアーの参加者は外国人が年々増加。予約獲得に予約システムをフル活躍
豊富なガイドツアーメニューの中でも人気プログラムは「飛騨里山サイクリング」。
里山を自転車でめぐるスタンダードコースは、古い街並みを抜け、農村集落を抜け、里山の美しい景色の中を地元の方々との交流も楽しみながらサイクリングすることができます。
予約はWebサイトからおこなうことができます。
インバウンド(訪日外国人旅行)向けには外国語対応を
ガイドツアー参加者は、年々外国人旅行者が増加しており、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリアを中心に多くの国の旅行者がWebサイトから予約をおこなうため、それ対応した言語でWebサイトを公開、提供する必要があります。
対応言語が増えるほど機会損失を減らせる可能性が高くなるため、多国籍の外国人旅行者をターゲットにする場合は、対応言語を増やしておくべきでしょう。
出典:https://satoyama-experience.com/cycling/
支払い手段として『クレジットカード決済』機能を提供するのが主流
欧米からの旅行客の7割、アジア諸国からの旅行客の4割が主要な支払い手段として、『クレジットカード決済』を利用すると言われています。
『クレジットカード決済』を提供することで、非常に手間のかかる外国からの銀行振込の手間が省かれるだけでなく、振込から入金確認にかかるタイムラグを無くすことができます。
サービス提供事業者側も、
- 旅行の直前まで予約を受付けられる
- 入金確認ができないことによる意図しないキャンセルを減らすことができる
- 入金確認中の機会損失を防ぐことができる
といった大きなメリットを得られるため、インバウンド(訪日外国人旅行)向けのビジネスでは是非導入しておきたい機能です。
『SATOYAMA EXPERIENCE』でもクレジットカード決済機能が提供され、VISAカード、Masterカードでの支払いが可能になっています。
出典:https://www4.revn.jp/satoyama-experience/
高い満足度を提供し、口コミサイトでも最高評価。ビジネスモデルとしても注目を集める
外国人旅行者目線のプロモーションをおこない、SNSやオウンドメディアを積極的に活用することで、たくさんの外国人の方にリーチすることに成功しているだけでなく、高い満足度をガイドツアー参加者に提供し続けている結果、口コミサイトでは常に高い評価を得られています。
出典:トリップアドバイザー
https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298113-d1906679-Reviews-Satoyama_Experience-Takayama_Gifu_Prefecture_Chubu.html
株式会社美ら地球(ちゅらぼし)様が中心となり、飛騨地域全体で連携した外国人目線の観光地づくり、ガイドツアーづくりや、地域雇用や宿泊施設との送客連携など、継続的なビジネスモデルづくりにも取り組まれ、インバウンド(訪日外国人旅行)に取り組む全国各地の事業者や、その事業者を支援する地方自治体や観光協会のモデルケース、事例としても注目を集めています。