クレジットカード決済を導入したいが、
『サービス利用費や決済手数料が高すぎる…』
『提供するサービスの料金体系が複雑でシステムが対応できない…』
といった理由で導入を断念されているお客様の悩みをご相談いただくことがあります。
今回は、そういったお客様にメールで簡単にクレジットカード決済を実現できるサービスを活用した解決策をご紹介させていただきます。
目次
クレジットカード決済を導入するときの課題
予約されるお客様にサービス料金を事前決済してもらうには、クレジットカード決済を使うのが一般的です。
予約システムには、クレジットカード決済機能が提供されているサービスも多く、この機能を使えば手軽にクレジットカードによる事前決済を実現できます。
参考記事:
事前決済(クレジットカード決済)導入のメリット・注意点まとめ
しかし、サービス提供会社が提供するクレジットカード決済サービスでは、
・ 手数料が高い(約5%!?)
・ 予約時にサービス料金が確定できない(お客様と詳細な打ち合わせが必要)
・ 料金計算が複雑なため予約システムが対応できない(時間帯や会員ランクによって料金が違う、組み合わせの割引プランがある…など)
といった課題があり、一筋縄で導入できないという状況が多々発生しています。
PayPal(ペイパル)のメールで決済できるサービスのご紹介
先のような状況で活用いただけるサービスとして、PayPal(ペイパル)が提供する「請求書ツール」というサービスがあります。
出典:https://www.paypal.com/jp/webapps/mpp/merchant/solutions/invoicing
このサービスを利用することで、お客様に請求金額を記載した請求書のメールを送ることができ、メールを受け取ったお客様はそのメールからクレジットカードによる支払いをおこなうことができるようになります。
(支払いはメールのリンクからPayPalの決済画面に遷移し、そこで決済します。)
PayPal(ペイパル)の「メールで決済(請求書ツール)」サービス紹介サイトへ
メールで決済とは
メールでかんたんに支払いを請求できる、ペイパルの最もシンプルな決済サービスです。導入のための特別なスキルはいっさい不要。顧客も、メール内のリンクから手早く決済を完了できます。「オンラインショップを持たずに商品を販売したい」「セミナー受講料などの請求を手早く、かんたんに済ませたい」そんな方に最適です。
出典:https://www.paypal.com/jp/webapps/mpp/merchant/solutions/invoicing
このサービスの特徴は、以下のとおりです。
・ 実装不要でオンライン決済を手軽に導入
・ 請求業務を効率化(請求日を設定し、自動配信が可能)
・ 海外の主要なクレジットカードに対応(VISA、MasterCard、AMEX、JCB、銀聯等)
・ スマートフォンにも対応
・ 業界最高水準のセキュリティシステム
お客様の決済フローは以下のようになります。
出典:https://www.paypal.com/jp/webapps/mpp/developer/invoicing
お客様に届くメールのサンプルは以下のようになります。
出典:https://www.paypal.com/jp/webapps/mpp/developer/invoicing
『メールで決済(請求書ツール)』の活用方法
「メールで決済(請求書ツール)」を活用することで、予約システムのクレジットカード決済機能を使わずに、予約されたお客様に対して任意の金額の請求書メールを送信することができ、お客様は請求書メールからクレジットカード決済で代金やサービス料金を支払っていただくことができるようになります。
活用シーンをいくつかご紹介させていただきます。
予約するときに金額が確定しない場合
会員に応じた料金や割引がある場合や、予約時のオプション料金がある場合など、決済ロジックでは計算できない場合に活用できます。
<活用の流れ>
1. お客様が予約をおこなう(予約システムで在庫を確保)
2. お客様の予約後に、運営者(予約を受けるお店や企業)が金額を確定させる
3. 「メールで決済(請求書ツール)」でお客様に請求書メールを送付し、決済を依頼する
4. お客様は届いた請求書メールから、クレジット決済をおこなう
5. 運営者がメールで決済(請求書ツール)の管理画面でお客様の決済完了を確認したら、入金済みのフラグを立てる等の入金処理をおこなう。
※5.は参考です。お客様の運用フローに合わせて適切な処理をおこないます。
予約申し込み後に、抽選で購入の権利を得る場合
予約したお客様全員ではなく、抽選で当選したお客様だけに決済を依頼する場合に活用できます。
<活用の流れ>
1. お客様が予約することで、抽選の申込みが完了となる
2. 予約受付の締め切り後に、運営者(予約を受けるお店や企業)が抽選をおこない、「メールで決済(請求書ツール)」で当選者だけに請求書メールを送付してクレジットカード決済を依頼
3. 落選者の予約はキャンセルへ変更
4. 当選者は届いた請求書メールから、クレジット決済をおこなう
5. 運営者がメールで決済(請求書ツール)の管理画面でお客様の決済完了を確認したら、入金済みのフラグを立てる等の入金処理をおこなう。
※5.は参考です。お客様の運用フローに合わせて適切な処理をおこないます。
サービスの利用後に料金を確定して決済させる場合
現地での現金受け取りができない場合や、現地での料金計算が難しい場合に活用できます。
<活用の流れ>
1. お客様が予約することで、予約完了とする
2. お客様のサービス利用完了後に、運営者(予約を受けるお店や企業)が料金を計算し、「メールで決済(請求書ツール)」でお客様に請求書メールを送付し、決済を依頼する
3. お客様は届いた請求書メールから、クレジット決済をおこなう
4. 運営者がメールで決済(請求書ツール)の管理画面でお客様の決済完了を確認したら、入金済みのフラグを立てる等の入金処理をおこなう。
※4.は参考です。お客様の運用フローに合わせて適切な処理をおこないます。
活用のポイントですが、いずれの場合も、予約受付後は予約システム外での運用対応となるため、機能や仕様(料金計算等)に制約されない、またはシステム改修(カスタマイズ)が不要となります。
また、入金管理は、予約データに『決済完了済み』の項目を追加するか、来訪済みのステータスを利用することで簡易に実現することができます。
参考までに、弊社のリザエンでは、標準機能で管理画面から予約データの項目を自由に追加・編集できるようになっています。
導入方法はPayPal(ペイパル)のビジネスアカウントを取得するだけ!手数料にも大きなメリット!
導入はいたって簡単で、PayPal(ペイパル)のビジネスアカウントを取得するだけです。
アカウント開設費・初期費用・月額手数料0円で開始できます。
PayPal(ペイパル)のビジネスアカウント取得は、以下のページの手順に沿って登録や本人確認をおこないます。
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手数料は、以下のページで公開されているように、月間のペイパル売上高に応じて、2.9% + 40 円 / 件~となり、かなり良心的な決済手数料となっています。
いかがでしたでしょうか?これまで導入コストや手数料で費用対効果が見合わず導入できなかった方、料金確定ができず、事前決済をあきらめていた方も、メールで決済(請求書ツール)を活用することで、決済サービス導入への道筋を開くことができます。
また、最近増加しているインバウンド(訪日外国人旅行)向けビジネスでも外国人向けに事前決済を提供するケースでは活用できるでしょう。
ぜひこの機会に活用例を参考にクレジットカード決済サービスの導入を検討されてはいかがでしょうか?